レース中の事故
競馬は馬体重400kg~500kg前後の馬が最高時速75kg前後で人(騎手)を乗せて疾走します。
車や競輪などタイヤで走る競技とは違い、馬がハイスピードで走り抜ける姿は速度以上に迫力があり、これもまた競馬の大きな魅力の一つです。
しかし、こうした特性上レース中にも事故は付き物です。
競馬のレース中の事故は主に転倒と落馬があります。
競走馬が転倒しなくてもレース中に暴れるなどして騎手を振り落とす事故は中央競馬、地方競馬含めて頻繁にあります。
最近では、デビュー当時に天才騎手として注目されて、タレントのほしのあきと結婚した三浦皇成騎手が次の骨折をする大怪我をしました。
・左第4、5、6、7、8、9、10、11、12肋骨折
・左肋軟骨骨折
・左緊張性気胸
・左血気胸
・左副腎損傷
・骨盤骨折(左仙骨縦列骨折、左第3仙椎横骨折、左恥骨骨折、恥骨結合解離、右座骨骨折)
さらに、競馬による落馬や転倒の事故は非常に大きい衝撃があり、事故直後には他の競走馬に巻き込まれる多重事故に発展する場合もあります。
万が一、落馬などで騎手がコース上に振り落とされて、その後馬体重400kg以上の競走馬に踏まれた場合は命の危機に直面する重大な事故に発展するケースもあります。
これまでも、競馬のレース中の事故で実際に命を落とされた騎手は何名もいます。
競走馬は骨折しやすい
競走馬は重たい馬体に対して足首が非常に細いのが特徴です。
また、芝やダートなどのコースを全力で駆け抜けるので足にかかる負担が大きく、レース中に骨折して転倒してしまう事も珍しくありません。
競走馬の骨折は致命傷で、大規模な転倒の場合、そのまま競走馬が死亡したり、治療のめどが立たず安楽死になる場合もあります。
関連記事:【競走馬の安楽死】1本の怪我が致命傷に繋がる 競馬の競走馬は骨折でも安楽死に繋がる致命傷になってしまいます。
事故を起こした馬の馬券はどうなるのか?
レース中の事故で競走中止になった馬の馬券は、レース発送後の競走中止なので返還対象にはならず、ハズレ馬券になります。
もし、事故の被害にあった馬が他の馬の妨害によるものだった場合、妨害をした馬が降着処分になり順位が変動する場合もあります。
事故のリスクがあるのも競馬の予想要素のひとつで、「競馬に絶対はない」という格言の要因です。
競馬を楽しむ時は、ひとつのレースや限られた馬に全力投資するのではなく、ある程度分散投資してリスク回避をしながら、不測の事態が起こっても長く楽しめるように馬券を買っていく事が大切です。