どうやったらなれる?
馬主の種類と資格
競馬が好きな人ならいつかはなりたいのが馬主でしょう。
イギリスの有名な政治家であるチャーチルが残した言葉に、ダービー馬主になるのは一国の宰相になるより難しいといったものがあります。
ダービー馬主とまではいかなくても、実は馬主になるのもかなり高いハードルがあるようです。
実は馬主と言ってもいくつか種類があります。
まず大きく分けると、中央競馬と地方競馬の2つの違いを見てきましょう。
基本的に馬主となるのは主催者に申請をしなくてはいけません。
この申請をする時に、中央競馬であれば個人で登録をする、法人で登録をする、海外に住んでいる個人として登録する、馬を生産して所有している個人と法人、組合員として所有する組合馬主といったような形があります。
ここで問題になってくるのが申請が行われた後の審査基準です。
中央競馬の場合ですと、年間の所得額が2年連続で1800万円以上であり、資産が9000万円以上といった決まりがあります。
この基準を満たしていなければ馬主として登録することができません。
かなり高いハードルであると言っても過言ではなく、一般的なサラリーマンの人ですとなかなか基準を満たすことができないはずです。
これが地方競馬になるとかなりハードルが低くなると考えてください。
その地方地方の主催で審査基準は変わってくるのですが、500万円以上の年間所得があれば大丈夫というケースもあります。
このくらいであれば審査基準をみたすサラリーマンの人も多いのではないでしょうか。
ただし、年収といった基準の他にも賞罰や身元の確かさなども審査対象となるようです。
こうした現状があって馬主になりたくてもなれないという人は少なくありません。
地方競馬であれば馬主になる基準は満たしていても、実際に馬主となると実は他にもかなり経費がかかってしまいます。
そこで一口馬主というのもあるのを覚えておくと良いかもしれません。
これは1頭の競走馬を複数の人と共有するといった形での馬主になります。
仮にですが、1000万円の馬を100口に分けて購入するといった場合ですと、一口あたりは10万円という金額になるので、随分とハードルが低くなるのです。
厳密には馬主とは少し違ってくるのですが、サラブレッドのオーナーであるという意味では馬主としても良いでしょう。
ちなみにですが、この一口馬主で購入した馬が活躍をした場合は、その購入した口数に応じて配当金が出るという仕組みです。
ですが、維持費などの面もかなりかかってしまうので、利益を出すという意味では避けた方が良いでしょう。
あくまでもロマンを買う、そう考えておくことをお勧めします。