馬券を購入する際に一番気になるのがオッズ。2.4倍、8.4倍といった形で表示され、購入した馬券がいくら払い戻されるのかを表した数値です。
自分が購入した馬券がいくらになるのか、オッズを見ながら楽しみにする方がほとんどですよね。
しかし、そのオッズはどのようにして計算されているのでしょうか?
基本的に馬券を購入するだけならオッズの計算式を覚える必要はありませんが、競馬好きであれば、ひとつの基礎知識として覚えておいて欲しい内容です。
この記事では、競馬におけるオッズとは何か、計算方法などを解説します。オッズから予想を組み立てるような方は基礎知識として覚えておきましょう。
競馬におけるオッズとは?
競馬におけるオッズとは、的中した馬券が100円単位で何倍払い戻されるかを表した数値です。
2.0倍のオッズの馬券を100円購入していれば200円、3.5倍のオッズの馬券を100円購入していれば700円といったように払い戻しが行われます。
もちろん不的中の場合は、払い戻しはありません。
基本的に投票数の多い馬券のオッズが低くなり、投票数の少ない買い目の方がオッズが高くなります。
そのため、勝つ可能性が高いと予想する人が多い人気馬ほどオッズが低くなり大きな配当は望めません。一方で投票数の少ない不人気馬が絡む買い目は、数百倍~数千倍というオッズが付き、わずか100円が数万円数十万円という大金が払い戻される万馬券となるわけです。
また、大きな配当を狙うなら競馬予想サイトを利用するのが確実です。
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オッズはどうやって計算されるの?
オッズの変動は基本的に人気馬が低く、不人気馬が高いという考えで間違いはなく、以下の計算式で求められます。
オッズ=払戻率(100-控除率) ÷ 支持率
払戻率は券種によって異なり、券種ごとに設定された控除率を引くと求められます。例えば単勝の控除率は20%なので、80%の払戻率となります。
また、支持率はその買い目が投票された割合で決まるため、必ずしも固定されるわけではありません。
「馬券を購入した時のオッズが4.3倍だったのに、締切後は3.8倍に下がっていた」というようなことがあるのは、この支持率が原因です。
例えば馬券の総売上が1,000万円のレースで単勝①の馬券が400万円分購入されていたとしたら【400万円 ÷ 1,000万円】となり、支持率は40%となります。
上記の例で計算すると、
払戻率80% ÷ 支持率40%=2.0倍
になります。
支持率によっては上記のようにピッタリと計算されることはなく、小数点が生じてしまう場合がありますが小数点2位以下は切り捨てです。
関連記事:競馬のオッズの計算方法とは?勝つためのポイントも紹介
券種によって異なる控除率
オッズを求める計算式で必要になる控除率ですが、券種によって以下のように数値が異なります。
券種 | 控除率 | 払戻率 |
---|---|---|
単勝 | 20% | 80% |
複勝 | 20% | 80% |
枠連 | 22.5% | 77.5% |
馬連 | 22.5% | 77.5% |
ワイド | 22.5% | 77.5% |
馬単 | 25% | 75% |
3連複 | 25% | 75% |
3連単 | 27.5% | 72.5% |
Win5 | 30% | 70% |
控除率は購入された馬券代から差し引かれる割合で、JRA側の利益になる部分です。
オッズが高くなりやすい券種ほど控除率が高く設定されています。
そのため、控除率だけを見るとJRA側に差し引かれる割合の低い単勝や複勝が勝ちやすい馬券ということが分かりますね。
オッズが1.0倍以下になることはない
頻繁にはありませんが、稀に【払戻率(100-控除率) ÷ 支持率】の計算式に当てはめるとオッズが1倍以下になってしまうことがあります。
しかし、計算上1倍以下になってしまったとしても、実際のオッズが1倍以下になることはありません。
競馬法第8条2項で「払戻金の額が、勝馬投票券の券面金額に満たないときは、その券面金額を払戻金の額とする。」と定められており、オッズが0.9倍などになってしまった時は1.0倍に引き上げられます。
オッズが1.0倍以下になってしまうと、的中したとしてもマイナスになるトリガミ馬券になってしまうので意味がありませんね。
競馬予想はオッズの計算ができなくても心配はない
オッズが計算される仕組みは、競馬の基礎知識としては大切ですが、競馬予想をする際にオッズの計算ができなくても心配はありません。
オッズの計算は簡単なものではなく、毎レース行われる度に自分で計算する必要はなく、基本的にオッズの確認は出走表などに記載されているオッズの項目を見るだけで十分です。
特に計算式で必要になる支持率は、運営側でなければ分からない数値なので、毎レースオッズを計算するのは不可能ともいえるでしょう。
オッズの計算ができなかったとしても、「競馬予想ができない」「予想の精度が下がる」といった心配はありません。
オッズ自体を導き出す計算よりも、オッズから自分が購入した馬券がいくらになるのかを計算する方が大切ですね。
点数が増えた時はオッズからトリガミにならないような計算が必要
オッズを導き出す計算よりも、オッズを見てトリガミにならないように計算するほうが大切です。
特に点数が増えてしまった場合は、的中したのにマイナスになってしまうような買い方は極力避けましょう。
例えば、オッズ2倍の買い目とオッズ5倍の買い目、オッズ6倍の買い目それぞれ3,000円ずつ購入したとします。
投資金は合計9,000円となりますが、以下の表のようにオッズが2.0倍の買い目のみが的中すると払戻金が6,000円になってしまい、的中したのにマイナス収支になるトリガミになってしまうでしょう。
オッズ | 払戻金 |
---|---|
2.0倍 | 6,000円 |
5.0倍 | 15,000円 |
6.0倍 | 36,000円 |
つまり、オッズを導き出す計算式を覚えるよりも、いかにトリガミにならないように資金配分するかが、競馬予想で回収率を上げるための鍵となります。
オッズの歪みが発生したレースは万馬券のチャンス
オッズは【払戻率(100-控除率) ÷ 支持率】の計算式で求められ、特に馬券の購入割合でもある支持率が関わってくるため、基本的に実力の高い人気馬のオッズが低くなります。
しかし、時に実力がある馬にもかかわらず、支持率の割合が低くなってオッズが高くなることも。
これがオッズの歪みです。
そして、オッズの歪みが発生したレースこそ、万馬券を手にするチャンスがあるレースと言えるでしょう。
しかし、オッズの歪みは年中発生するものでもなく、過去のレース結果や外的要因などさまざまな条件が重なった時にのみ発生します。
計算式によって求められた低いオッズの馬が強いという単純なものではないため、日頃からオッズの歪みが発生していないかを注意深く観察する必要があります。
単純な計算式の通りにはいかない、オッズの歪みが発生する条件について見ていきましょう。
メディアの情報操作によるオッズの歪み
メディアの情報操作によってオッズの歪みが発生することがあります。
例えば、大手競馬メディアサイトなどで1頭に関してを取り上げて他の馬よりもピックアップしてしまうと、実力が伴っていないにも関わらず人気が上がり、支持率が高くなることが考えられます。
また、最近多いのがチャンネル登録数が多いYouTuberが「有馬記念で○○を買う!」などと配信を行ってしまうと、競馬の知識さえないYouTuberのファンがその馬券に手を出してしまい、支持率が上昇。結果的に知名度だけで支持率が高くなり、計算式に当てはめた際にオッズが低くなります。
そして、本来本命馬として実力のあった馬の支持率が低下し、想定されていたオッズよりも高くなってしまうというわけです。
券種によって発生するオッズの歪み
券種によってオッズの歪みが発生することがあり、これも狙い目のレースです。
分かりやすいのが単勝と複勝のオッズの歪み。
例えば単勝では2番人気の馬が複勝では4番人気、6番人気の馬が複勝では2番人気といったように、単勝と複勝の人気でズレが生じ、オッズの歪みが発生することがあります。
券種が違えど、複勝で人気を集めて支持率が高くなった6番人気の馬が好走する可能性が高いです。
このように券種ごとに異なる人気馬も、オッズの計算だけでは導き出すことのできない予想ですね。
最近では4月2日1R3歳未勝利でそのオッズの歪みが発生しました。
このレースで1着になったのは③アッティラ、単勝は5番人気で9.2倍のオッズを付けていましたが、複勝は3番人気1.9倍となっており、複勝として投票する方が多かったようです。その結果、複勝の人気順位が単勝よりも上になり、オッズの歪みが発生しました。
頻繁に発生はしませんが、オッズの歪みを発見した時は積極に狙っていくのもよいでしょう。
まとめ
競馬におけるオッズは、自分が購入した馬券が何倍になるのかを表した重要な数値です。
オッズは【払戻率(100-控除率) ÷ 支持率】の計算式で求められ、実力のある馬の支持率が上がり、低いオッズになります。
しかし、オッズは投票割合でもある支持率が大きく関係するため、実力が足りない馬であっても知名度だけでオッズの低い人気馬になることもあるでしょう。
オッズを導き出す計算式は競馬の基礎知識としても大切ですが、オッズの計算を覚えたところで予想力が身につくわけではありません。
オッズを導き出すための計算よりも、いかにトリガミを発生させないように馬券の購入金額を計算するほうが大切です。
特に購入する点数が増えた場合は、「的中したのにマイナス収支になった」といった事態に陥らないためにも、しっかりと計算を行って資金配分を行いましょう。
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